2013年03月16日

『裸婦ー14』 2004 

『裸婦ー14』 2004 

僕の描く水墨画は、どなたかに師事したわけでもなく完全に独学なので、日本画家の方が描くものとは技法など違っているかもしれませんが・・・僕なりに試行錯誤してきたものです。

専門の油絵は《光を描く》のに対し、水墨画は《影を描く》のですから、思考が真逆になります。

まして、墨の黒だけで表現するわけですから、とても戸惑いました。

最初はデッサンの延長のように考えていたのですが、墨は思ったように描かせてくれません。

そこで思いついたのが、墨の濃さの異なるものを用意することでした。

墨をする際に、3種類の濃さの異なるものを用意するのです・・・もちろん筆も3本・・・。

最初に、濃い墨で基準となる輪郭線を描き、薄墨で立体感と表情を・・・最後に一番濃い墨で、目・口・臍などを描くのです。

これを、一気に描き上げます・・・筆が遅いと、にじみも大きくなり、絵が崩れてしまいます。

描き直しができないこと・・・これが最も難しいことだと思います。


『裸婦ー14』 2004 水墨画 美濃和紙 240×150  

『裸婦ー14』 2004 


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Posted by TOYO at 08:51│Comments(0)水墨画
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